国際シンポジウム トラウマインフォームドケア

国際シンポジウム トラウマインフォームドケア

近年、子どものトラウマ(心的外傷)領域において、「トラウマインフォームドケア」とい概念が注目されています。これは、メンタルヘルス面を支援する際、その子が過去にどんなトラウマを体験し、どのようなトラウマ症状が生じているのかを知り、トラウマがその子の人生にどういった影響を及ぼしているのかを明らかにした上でケアを提供するアプローチです。 

子ども期の虐待をはじめとするさまざまな逆境的体験は、その後の社会性の発達や情緒面・認知面の発達を阻害するだけではなく、その人の行動や社会適応、さらには身体健康や寿命にも悪影響を及ぼす可能性があることや、PTSD(心的外傷後ストレス障害)発生に関わる脳のメカニズムについての研究が進み、PTSDで認められる症状は、単に心理学的な問題ではなく、身体的な現象であることが明らかになってきました。そのような中、1990年代以降、米国を中心に子どものトラウマ治療プログラムの開発が進められ、2005年に全米トラウマインフォームド・ケア・センターが設立されました。

一般的に、虐待をはじめとしてトラウマを引き起こすような出来事を体験した子どもは、さまざまなトラウマ症状が出現しても過去の体験と関連するとは気付かず、自責感を強め自己効力感を喪失してしまいます。そして、悪循環を繰り返す中で、成人期を迎える頃には、さまざまな心理社会的な困難が表出することが多いとされています。そこで「あなたが悪いのではなく、こころがけがをしているからうまくいかないだけである」こと、さらには「過去の体験の記憶を消すことはできないが、これからの生活の中でトラウマ症状を自分でコントロールしていくことは可能である」ことを本人に伝え、自己効力感や回復への意欲を高めてもらおうというアイデアからトラウマインフォームド・ケアという体系が作られてきました。

トラウマインフォームド・ケアの基本コンセプトは、治療者、子ども、養育者など子に関わる大人が、①トラウマの広範囲な影響と回復の過程について十分な知識を持つこと②トラウマ症状やトラウマ症状のサインに気付くこと③さまざまなトラウマ症状に有効性が実証された適切な方法で対応することです。トラウマインフォームド・ケアの実戦経験豊富な第一人者が集まる本シンポジウムは、虐待をはじめとした子どものトラウマに関わる専門職の方々にとって、子どもたちのトラウマにどのように関わっていくのかという理論と実践を学ぶことができる貴重な機会です。奮ってご参加ください。

※同時通訳あり

日時

2019年12月20日(金) 16時~19時(予定)

会場

神戸国際会議場 3階 国際会議室

参加費

事前登録: 3,000円
当日: 4,000円

参加登録方法

シンポジスト

Sandra L. Bloom, M. D.(ビデオ講演)
Melissa K. Runyon, Ph. D.
Tan Li Jen

講演内容

ご案内

身体的虐待のリスクが高い家族への認知行動療法的支援
~CPC-CBT 概論研修~

※Melissa K. Runyon 先生講演予定

[日時]
2019年12月15日(日) 9:30~17:30
[会場]
明治大学 グローバルフロント1F多目的室
東京都千代田区神田駿河台2丁目1

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